2024年度春季大会 特別講演(90周年記念)

「精密観測技術で目指す重力波の観測 -KAGRAプロジェクト-」

講師紹介

梶田 隆章 (かじた たかあき)氏
1959年、埼玉県東松山市生まれ。物理学者。東京大学卓越教授・特別栄誉教授。
東京大学宇宙線研究所助手、助教授を経て1999年より教授。2008年から14年にわたり宇宙線研究所長を務める。
岐阜県飛騨市の神岡鉱山の地下1000メートルに設置された実験装置「カミオカンデ」と「スーパーカミオカンデ」を使った実験に参加。「ニュートリノ質量の存在を示すニュートリノ振動の発見」により、2015年にノーベル物理学賞を受賞した。
現在は、大型低温重力波望遠鏡KAGRAのリーダーも務める。

講演概要

21世紀に入り、重力波という新たな観測手段を獲得し、天文学に大きな進歩が期待されています。本講演では重力波天文学と、その観測に求められる観測技術を簡単に紹介し、現在進められているKAGRAプロジェクトの現状を紹介します。
また、今後の重力波観測で何を明らかにしようとしているのかについてもお話しします。

開催概要

日  時: 2024年3月13日(水) 16:15~17:15
会  場: 東京大学 本郷キャンパス 安田講堂
公開対象: 大会参加者(参加無料)